上司に恋しちゃいました
* * *
───そして、それからさらに数年後。
「見て、MIZUKIブランドが特集されてる!」
本屋で立ち読みしていたOLが、雑誌を見開いて同僚を呼んだ。
「MIZUKIブランド? 何それ?」
「知らないの!? 今話題のウェディングドレスのブランド。
中古のウェディングドレスをリメイクして安く売りだしてるの。
最近、結婚記念日ごとにウェディングドレスを着て記念写真を撮るのが流行ってるでしょ。
それに節目ある年に夫婦だけの結婚式をやる人が増えたとか。その流行りを作ったのが、
この人! ここに載ってる!」
呼ばれた彼女は、あまり興味がないものの、手招きされてしぶしぶ雑誌を覗いた。
そこには『何度でも結婚式を』というタイトルで、デザイナーの美月とその夫、そして三歳になったばかりだという、ふたりの子供が、美月が着ているウェディングドレスのミニチュア版のドレスを着て写っていた。
───そして、それからさらに数年後。
「見て、MIZUKIブランドが特集されてる!」
本屋で立ち読みしていたOLが、雑誌を見開いて同僚を呼んだ。
「MIZUKIブランド? 何それ?」
「知らないの!? 今話題のウェディングドレスのブランド。
中古のウェディングドレスをリメイクして安く売りだしてるの。
最近、結婚記念日ごとにウェディングドレスを着て記念写真を撮るのが流行ってるでしょ。
それに節目ある年に夫婦だけの結婚式をやる人が増えたとか。その流行りを作ったのが、
この人! ここに載ってる!」
呼ばれた彼女は、あまり興味がないものの、手招きされてしぶしぶ雑誌を覗いた。
そこには『何度でも結婚式を』というタイトルで、デザイナーの美月とその夫、そして三歳になったばかりだという、ふたりの子供が、美月が着ているウェディングドレスのミニチュア版のドレスを着て写っていた。