上司に恋しちゃいました
「今日予定あるか?」



……え!?



こんな大っぴらに!?



皆がいるのにそんなこと言って大丈夫なの!?



「な…ないですケド……」



早鐘のように鳴る胸を抑えつけながら、搾り出すように言った。



「そうか。じゃあこれやっておいてくれないか? 残業になってしまうと思うが……」



渡された書類。



なんだ……仕事か……



あたしは何を期待していたんだろう、自分自身に嫌気がさしてくる。

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