上司に恋しちゃいました
「そ……そうっすよね~」


島田君は照れ笑いを見せて、自分の席に戻っていった。



誘われると身構えてしまうのは、あたしが固い女だからなのだろうか。



真意が分かるまでは安易に誘いに乗れない。



楽しければいいなんて恋愛はしたくない。遊びの対象にもされたくない。



それなのにどうしてあたしは鬼の王子の誘いに乗ってしまったんだろう。



未来が重なることなんて、絶対にない相手なのに……。


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