上司に恋しちゃいました
「だあぁぁ~~~」


突然鬼の王子が叫びながら背中を伸ばした。



驚いて見つめると、あたしの視線に気付いた鬼の王子はニヤリと笑った。



「終わりそうか?」



「あ…はい!」



あたしは急いで最後の確認を済ませると、出来上がった書類を持って鬼の王子のデスクに行った。



「サンキュ」



「いえ……」



鼓動がうるさく鳴り響く。顔を直視することができない。

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