上司に恋しちゃいました
あたしの名前は深川美月(ふかがわ みづき)。25歳。
大手食品メーカーに勤めて入社三年目の私は、一通り仕事も覚えていたし、用心深い性格だから、ミスをすることも少ない。
あたしの何が気に食わなかったのかは分からない。
あたしだけ鬼の王子をチヤホヤしなかったのが気に入らなかったのか。
まさかそんな子供みたいな理由で嫌うはずがないとは思っていても、理不尽に毎日怒られていては、彼の人間性を疑ってしまう。
あたしは誰に対しても媚を売らないし、ましてや左手の薬指に、指輪を堂々とはめている男に色目は使わない。
『結婚している』と分かった時点で、どんなに好みの男であろうが、『男』としては見ない。
大手食品メーカーに勤めて入社三年目の私は、一通り仕事も覚えていたし、用心深い性格だから、ミスをすることも少ない。
あたしの何が気に食わなかったのかは分からない。
あたしだけ鬼の王子をチヤホヤしなかったのが気に入らなかったのか。
まさかそんな子供みたいな理由で嫌うはずがないとは思っていても、理不尽に毎日怒られていては、彼の人間性を疑ってしまう。
あたしは誰に対しても媚を売らないし、ましてや左手の薬指に、指輪を堂々とはめている男に色目は使わない。
『結婚している』と分かった時点で、どんなに好みの男であろうが、『男』としては見ない。