上司に恋しちゃいました
すぐにトイレに駆け込み、メールを打つ。
―――――――
宛先 拓也
題名 残業決定
本文 ごめん! 今日行けなくなった!
―――――――
肩を揺らしながら息を整えていると、ケータイのディスプレイがピンク色に光った。慌てて受信箱を開く。
―――――――
題名 RE: 残業決定
本文 わかった
―――――――
……終了。
お互い絵文字もなければ、甘い言葉もない。
これで付き合っているのかと疑いたくなる。
トイレの壁にもたれ、前髪をかき上げた。
こんな時、煙草 が吸えたらどんなにいいだろうか。
今まで吸ったことは一度もないけれど、煙草はきっと、こういう時のためにあるのだろう。
パチンと音を鳴らしてケータイを閉じる。
煙草の煙を吐くような深いため息を漏らし、あたしはオフィスに戻った。
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宛先 拓也
題名 残業決定
本文 ごめん! 今日行けなくなった!
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肩を揺らしながら息を整えていると、ケータイのディスプレイがピンク色に光った。慌てて受信箱を開く。
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題名 RE: 残業決定
本文 わかった
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……終了。
お互い絵文字もなければ、甘い言葉もない。
これで付き合っているのかと疑いたくなる。
トイレの壁にもたれ、前髪をかき上げた。
こんな時、煙草 が吸えたらどんなにいいだろうか。
今まで吸ったことは一度もないけれど、煙草はきっと、こういう時のためにあるのだろう。
パチンと音を鳴らしてケータイを閉じる。
煙草の煙を吐くような深いため息を漏らし、あたしはオフィスに戻った。