上司に恋しちゃいました
「……で、これ納品はいつなんだ?」



「……明日です」



「明日ぁ!? 今すぐ発注しないと間に合わないだろうが!」



「……はい。まさか間違っているとは思わなかったので……」



ふざけんなっ! 鬼の王子はデスクを叩き声を荒げた。



余りの音の大きさに、皆も自分が怒られているように身を縮こませた。



「すぐやり直せ! 何としてでも今日中にやり直せ!」



鬼の王子の怒号が響き渡る。



「ですが……これを作るのに三日近くかかっていまして……」



「それはお前が仕事するのが遅いからだろ!? いいから早く作り直せ!」
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