だって好きだから。



――ガタン、
平澤はいくつもの視線を、
気にとめもせず椅子に座った。

動じてない。

この大量の視線に。



(俺だったら、耐えられないな…)


毎日思ってる。

自分が、
このクラスの、
いじめのターゲットになったら。


考えただけで悍ましい。



だから毎日思う。



(平澤は、強いな)



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