キャットレディー



「なんか飲む?」


「んー。日本酒な気分かな?」



俺は冷蔵庫から日本酒を出し
グラスをもって彼女の所に向かった



俺が日本酒を注ぎ終えると
彼女はグラスを持ち
俺の方へ少し差し出した

俺も同じようにグラスを
持ち少し差し出すと

彼女は可愛く「かんぱい」と、
いって俺のグラスにコンッと当てた




今思い返すと


俺は未だに彼女の名前を知らない





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