夏空
「今日のメニューは……――です」
部長が今日の活動を説明する。それにたいして、大きな声で返事をする。
「それじゃ、ストレッチから」
「「「はい!!!」」」
みんなの声と同時にストレッチが始まった。
もちろん、準備運動も。
となりのコートでは、康助たち"男子バスケ部"が練習を始めていた。
「オー…1、2、3」
と、リバウンドの練習をしている。みんな上手だけどやっぱり康助がかっこいい。
そう考えながら、康助を眺めていると康助が突然私の方を向いて親指を立ててきた。
最初は戸惑ったが、私がそれを返そうとしたとき
唯ちゃんが後ろから
「康ー助ー!!!」
と、叫んだ。