夏空
「やめなきゃ、って思えば思う程それがプレッシャーで……
私どうしたらいいのか、わからなくて」
つっちーの背中を擦る。
男子二人は呆然とつっちーを見つめていた。
「先輩、助けて?」
つっちーは私の腕を掴んだ。
私はそっと頷いた。
「私たち生徒会はいつでもつっちーの味方だよ!!」
そして、そう言ってから笑ってみせた。
そうすると、つっちーも小さく微笑んだ。
「すぐには、止められないかもしれないですけど……
私、がんばるので!!
裏切ったりしないでくださいね?」
なにかを思い出したかのように、つっちーはまた涙をこぼした。
「大丈夫、無理はしちゃだめだよ。
切るなとは言わない。
そのかわり、切ったら必ず傷を見せてね?
約束だよ」
小指を立ててつっちーの前に出した。
そして指切りをした。