夏空




ふと、隣の家を見る。
隣は康助の家なのだ。

私はわからなかった。
この事を相談していいのか。

きっと相談したら、康助は唯ちゃんと別れる。
唯ちゃんから康助を奪える。

でも、それと同時に康助の幸せを奪ってしまう様なきがして仕方なかった。


「はぁ………」


深いため息をつく。


「歩らしくないな」


後ろから声がして振り替えると、そこには康助が立っていた。


「どうした?」


言うべきなのか迷う…。


「わかった!!
最近太ったとか?」


え………
って太ったように見えるってこと!?


「太ってないし!
むしろ痩せたから!」


さっきまでの空気とは一転。

私たちはいつものお馬鹿モードに入っていた。


「まぁ、なんか悩んでる事あるんだったら俺に相談してな」


急に顔が火照る。
康助のこと好きだから―――


「ありがと」


そう投げ捨てるように言ってから、家へと駆け込んだ。







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