君の瞳‐ヒトミノオク‐










 授業中はいつも通り机に突っ伏す。

 けど、寝てる訳じゃないんだなー、これが。

 あたしだっていろいろ考えてんだから。

 まず期間を決めなきゃな…。

 1ヶ月…は、長いか。

 だったら今日から2週間くらいだな。

 準備するものも特にないしなぁ…。

 今まで通り警戒してればいっか。

 優介…もうちょっと待っててね?

 絶対に助けてあげるから――…。

 あ、そーだ!

 アイツにも言って、協力させよ。

 そうゆうのって全く関係ない奴が言ったほうが効くし。

 それとー、お!

 いいこと思い付いたかも…!?

 とりま今日連絡して、それから動き出そう。

 そこまで考えてから、あたしは眠った。










 ベタベタする感じ。

 つめたっ…、何!?

 目を開けると、上から何かが零れてきた。


「…っ、何…っ」

「あれ、起きたんだけどー」

「死んだんじゃなかったのかよー?ぎゃははっ」


 伝ってきた何かが唇に触れる。

 これ…オレンジジュース?



< 27 / 91 >

この作品をシェア

pagetop