君の瞳‐ヒトミノオク‐
建前やら何やら、あたしには関係ない。
ただそう思うから行動するだけ。
他人なんて関係ないね。
今日はなんだか、いつもより平和だ。
陰口とかはもういつものことだし。
上履きも無事だったしねー。
まあ、先に避難させといたけど。
帰りのSHRが終わって、やっと部活に行ける!
明日は予選だしー、今日は早めに終わんのかな。
でも泳ぎ足りないと気持ち悪いし…うーん。
鞄を肩にかけてドアに向かう。
「おい」
今日は何本くらい泳ごうか…。
あ、タイム測るのもいいかも。
でもこれで悪かったら嫌だしなー。
「ってめ…!」
振りかぶる音がして、何かが背中に当たった。
カーデを伝って背中まで気持ち悪さが伝わる。
「……」
振り返れば卵を持ってる奴等がいた。
もしかして…そう思って、ポケットの中のモノを起動させた。
「お前が邪魔なとこにいっからよー、つい投げちまったぜ」
「…」
「うぜぇんだよ、死ね」
そしてまた、卵を投げつけられる。