君の瞳‐ヒトミノオク‐



 何があったって、君の幸せのためなら耐えてみせる。

 遠回りだろうが、それがあたしのやり方。

 逃げ道を無くすように。

 1発で仕留められるように。

 失敗は許されないんだから、確実に息の根を止める。

 起き上がってカーデのポケットに入れてるモノを出した。

 あと、1週間ちょっと。

 あたしは何もしない。

 あっちがするのを待ってればいい。

 でももうちょっとギャラリーが欲しいんだよね。

 だからもっと派手なことしてくれたら助かるんだけど。

 あーけどやりすぎは大会に響くからなー。

 そこら辺は加減してもらわないと。

 あたしはあいつらとは違うんだし?

 同じカテゴリーにされんの嫌なんだよね。

 まあそこはそのうち利用するとしてー。

 てかあいつはそんなことも知らなかったわけ?

 まあ気にしてなかったんだろう。

 ――それが、最大の落とし穴になるとも知らずに。


「フフ…ッ」


 ああ早く、時間が立てばいいのに。

 仕返しは100倍返し。

 これ基本でしょ?





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