君の瞳‐ヒトミノオク‐
せんせーと同時にため息を吐く。
これ、言う気ないでしょ。
「お前らなぁ…、」
「いいって、せんせ。
保健室行っても追い出されそうだから、部室行っとくわ」
「いやいやいや…」
じろり、と睨む。
少し押し黙って、小さくせんせーは頷いた。
んー便利っちゃ便利だけど、やっぱ知ってる奴は居心地悪いな。
ひらひらと手を振って部室に向かう。
体力温存、寝とくかな?
「…お前ら本当、いい加減にしろよ。
取り返しがつかなくなる前にやめとけ」
「だって!あいつ恵那ちゃんのこて突き飛ばしたくせに謝んないし!」
「自業自得なんですよ!」
1人、正体を知る者は、小さく息を吐く。
「…あの一族に手出すとか、命知らずだ」
さてさて、予定日まであとー…って、まだ決めてから1週間も経ってないんだ。
なんか…長いなぁ。
「…はあ」
さすがのあたしも落ちるわ。
あと1週間とちょっと…持つかなぁ。
あたしはもう飽きてきたよ…。
…でも、もうちょっと必要かな。