王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
《みやびサイド》
「光ちゃん遅いねー」

 心配だなー。

「光なら大丈夫よ」

「そうだよね光ちゃんしっかりしてるもん
ね」

「それだけじゃないよ」

 どういうこと?

「光はね小さい頃、空手と柔道と合気道と
か習っててさぁ、結構強いんだよね。」

「そうななだぁ~」

 光ちゃんってやっぱすごいな~。

「まぁ~それ以外にも理由はあるけどね」

「それ以外って?」

「え?ま、まぁ~色々よ」

 怪しいな~。昨日から思ってたんだけど
光ちゃんと美里って何か隠しているような
気がする。

「美里何か隠していない?」

「な、何も隠してないよ、それより光るっ
てね他にもいっぱい習い事してたんだよ」

「へぇ~じゃなくて、誤魔化さないでよ美
里!」

 あたしの事誤魔化せるとでも思ってるの
かな~。あたしこれでも高1なのに!

「な、何も誤魔化してないよ。あはははは、
おそいねぇ~光」

 美里が誤魔化していると、ドアが開いた。

「ただいま」

「光遅い!」

「おかえり光ちゃん!」

 良かった何もなくて。

「みやびが心配してたんだからね!」

「そうなんですか?すいません心配心配か
けて」

「い、いいよ何もなかったんだし」

 光ちゃんの心は温かいな~。

「そういえば光ちゃん誕生日いつ?」

「4月8日です」

 8日っていつだろう?

「4月8日は昨日だよみやび」

「てことはもう過ぎてるじゃん!」

 プレゼント用意してない!

「そうだ!誕生会しよう!あたしケーキ作
るから」



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