王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
「それじゃー明日、種目の決め方すっか
らな覚えてろよ」

「うん、ありがとう」

 姫野は笑顔で言った。

「光君」

「なんだ」

「なんであたしが聞いてなかったの分かっ
たの?」

「それは・・・」

 お前のことずっと見てたからだよ。

「今変なこと口走りそうになった」

「へ?」

 姫野は気になっている様子だった。

「気になる・・・」

「お前が気になっても俺は言わない」

「教えてよ~」

 そう言って姫野は頬を膨れませた。

「教えねー」

「も~」

「なに二人でもめてるの?」

 美里が帰ってきた。

「あっ美里!遅かったね?」

「ちょっと用事があったの。それでなんで
もめてたの?」

「あのね、光君がね・・・」

「あーなんでもねーよ」

 俺は嫌な予感がし姫野の声を遮った。

「は?」

 美里は教えろというような目で俺を見
た。



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