王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~

気づかぬ想い

《美里サイド》
「は?」

 光の声邪魔。

 あたしはそう思いながら光を見た。

「なに光、言えないことなの?」

「い、言えなくわないが・・・」

「それじゃー教えてもらってもいいよ
ね?」

 光はめんどくさそうな顔で「ああ」と返
事をした。

「それでなに?」

「光君がね何かを言いかけてそれを教えて
くれないんだよ!」

「ふ~ん」

「なんだよ」

「別に」

 光の言おうとしたことは大体予想がつく。

 どうせ可愛いとかそっち系なんでしょ。

「それだけかー、つまんないの」

「は?」

 でも一応聞くことにした。

「ま、光がなにを言おうとしたかは大体予
想できるけど後でちゃんと聞かせてね」

「はぁ~、分かったよ」

 ていうか光はまだ自分の気持ちに気づい
てなかったんだ・・・。

 ほんと鈍感だな。

 世話焼かせすぎでしょ!?

「みやび、ちょっと席はずしてもらえ
る?」

「うん分かった、ついでに買い物してくる
ね」

「ごめんね」

「うんん、それじゃーいってきます」

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