王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
 またもや光は顔を赤くして言った。

「何でだか分かる?」

「は?知らねぇーし」

 マジで!?

「ここまできても気づかないなんて・・
・」

 みやびでも気づいたのに・・・。

 あれ?みやびって自分で気づいたの?

 まーいっか。

「お前それどーいうことだよ?」

「だから前も言ったように、これは自分
で気づかないといけないの!」

「なんでだよ!?」

 なんでだよって言われても・・・。

「あんたはほんと鈍感ね」

 光は「ほんと意味分かんねー」と言っ
て頭をくしゃくしゃした。

「ま、頑張んなさい」

 そう言ってあたしは光の肩をポンポン
と叩いて、

「でも早く気づかないとあの幼馴染にと
られちゃうかもよ」

 と付け足して言った。

 またもや光は意味不明と言うような顔
であたしを見た。
 
「とにかく早く気づきなさい、自分の気
持ちに・・・」

「あ、ああ?」

「あたしお風呂に入ってくるから」

 そう言ってあたしは入る準備をしてお
風呂場に入った。


 あたしがお風呂から上がると部屋に光
の姿がなかった。
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