王子様orお姫様 ～お姫様の正体は王子様！？～

「なるほどな・・・それで光には好きな女
の子がいるのか？」

　それ普通聞くか？

「聞いてどうなんだよ」

「答え次第でお前の結婚相手が決まるぞ」

「いる」

　俺がそう言った瞬間親父と母さんがニヤ
ニヤし始めた。

「そうかそうかいるのか」

「光も隅に置けないわねぇ」

　何なんだよこの二人は・・・。

「それでどうなんだよ」

「いいぞ、自由にしなさい」

　マジで！？

「いいのかよ！？」

「いいぞ大歓迎だ」

　大歓迎ってどういうことだ？

「あのー大歓迎って・・・」

「実は婚約破棄を口実に光に好きな子を作
ってほしかったのよ」

「どういうこと？」

「だから私達は今まで女の子に興味すら示
さなかった光に好きな子ができるように女
子高に通わせたの」

　そのために俺はここに来たのか。

「なんだよ」

「それじゃあ悩む必要なかったんだね」

「そうだな」