王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
「何言ってるの!?」

「大丈夫です。何とかしますんで」

 大丈夫なの?

「私を信じてください」

 光君はそう言って微笑んだ。

 そしてあたしは信じることにした。

「うん、あたし光ちゃんを信じる」

「それじゃー行きましょう」

 そう言って光君はあたしの手を握って走
り出した。

 光君はっ速い。

 あたしは転びそうになりながらも光君の
スピードについていく。

 そしてそのままゴール!!

「はぁはぁはぁひっ光ちゃん速いよ~」

「あっすみません」

 そう言って光君はあたしの手を離した。

 あたしは離された手を見つめた。

「星光さん、あなたがほんとに規則を破っ
ているのか確認したいんだけどいい?」

 一人の教師が光君にそう言った。

「はい」

「あなたはどんな規則を破ったの?」

「私は・・・」

 光君言っちゃ駄目!

「私は無断外出をしました」

 え?

 無断外出?
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