王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
「光の好きな子はやっぱりみやびちゃ
ん?」

 あたしは飲んでいたココアをふきだして
しまった。

「分かりやすいねみやびちゃんは」

 あはははは・・・。

「実はね私あなたのお母さんと知り合いな
の」

 へーそうだったんだ。

 ・・・?知り合い!?

「そうなんですか!?」

 あたしがそう聞くと理事長は優しく微笑
んで頷いた。

「だから嬉しいわ、光がみやびちゃんのこ
とを好きになって」

「・・・」

 理事長・・・。

「それで結婚はいつする?」

 きたーー!結婚話!

「そ、それは・・・」

「母さん」

「なに光?」

「その話はまだ早いと思う」

 うんうん。

「そうかしら?」

「それに俺らはまだ高校生だ。結婚の話は
いつか自分たちで考える」

 光君のフォローはさすがだね。

「そうね。それじゃーこの件はまかせるわ
ね」

 そう言いながら理事長は立ち上がる。

「ああ」

「それじゃーお邪魔しましたー!!」

 〝バタンッ〟



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