王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
「はい」

「ほらね、性格悪いでしょ」

 美里はあたしの耳元で言った。

「おい美里」

「あれ~聞こえちゃった?」

わざとらしいよ美里。

「普通に聞こえたから。それに性格悪いの
はお前の方だろ」

「なっ」

「それより説明すっから聞いとけ」

 そう言って光君は説明をしはじめた。

「分かったか?」

「は、はい多分」

「大丈夫よあたしが覚えてるから」

 さすがだな~。

「ありがとう」

「開店しま~す」

『は~い』

 あ~緊張するな~。

「あと慣れるまでは2人で行動してろよ」

「はい!」

 それから5分後、今日はじめてのお客さ
んが来た。

「いっいらっしゃいませ」

 あっ声小さかった。光君に大きい声で言
えって言われたのに・・・。

「おい姫野」

 誰かがあたしを呼んだ。

 誰だろう?

 あたしは声のしたほうを向くとそこには
光君の姿があった。

 顔が怖い。

「はっはい」

「声小さい」

「次から気をつけます」

「ああ」

 光君って怖いなぁ~。でも悪い人ではな
さそう。それにしてもかっこいいな~。

「みやび~」

「なに?」

「もう一人お客さん来たよ」

「え?」

「だからーお客さん」

「ああ~お客さんね、今行く」 

 ボ~っとしてた。
 



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