王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
《光サイド》
 俺はバイトが終わったから帰る準備を始め
た。そして準備が終わり帰ろうと店の社員用
のドアを開けるとそこには知らない男と美里
と姫野が居た。

「光君」

「何だお前らまだ居たのか」

 さっさと帰ってくんねぇーと俺が困るんだ
けど。

「光君も一緒に帰らない?」

『え?』

 俺の声は知らない男と声がかぶった。

「悪いが断る」

「そっそうだぞみやび無理に誘うのは良くな
いと思うよ俺は」

 何だこいつ姫野のことが好きなのか!?
動揺して分かりやすい奴だなー。

「いいじゃない別に、せっかくみやびが誘っ
てるんだから」

 何言ってんだよ美里!空気読めよ。ここで
俺が一緒に帰ったらあのことバレるだろーが。

「いくらお前が言ったって無理なのは無理な
んだよ」

 俺がそう言ったとたん腕を美里に勢い良く
引っ張られた。

「何すんだよ美里!」

「いいじゃん別にバレないって」

「何がバレるの?」

 ほら言ってるそばから。

「なんでもないよ~」

「そういえば光君の名字は星だよね」

「ああ、それがどうした」

「あたしと同室のコもね星光って言うんだ~。
口調もそんな感じですっごいにてるなぁ~っ
て思って」

 やばい。

 俺はすぐに分かったこの後、大変なことに
なるって。

「へっへ~」

「その光ちゃんはね、何か隠してるんだよね」

 そう言って姫野は俺の顔じっと見た。

「なに?」

 俺は平静を保った。

「家どこ?」

「なんで?」 

 こいつやっぱり勘が鋭いな。

「光ちゃんの隠し事ってこの事なんじゃない
かなーって思って」

「この事って何のこと?」

「本当は男だってこと」



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