王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
「うるさいですよ」

 光ちゃんは笑顔で言った。

「ごっごめん光ちゃん・・・」

 あたし謝ってばっかだ~。

「いいですよ。それにもう教室の前に着い
てますよ」

「あっほんとだ」

 いつの間にか教室に着いていた。

 〝ガラッ〟

「おはよー」

「おはよーみやび!」

「おはよー由希ちゃん」

 由希ちゃんはあたしの友達。

「ねぇーみやび」

「なに?」

「みやびって光さんと仲いいね、羨ましい
な~」

「何で?」

 そんなに羨ましいのかな?

「みやび知らないの!?」

「なにが?」

「なにがって!光さんはすごい有名でみん
なの憧れなんだよ!そんな人と仲がいいな
んてすごいじゃん!!」

「そうかな~」

 だったら普通に話しかければいいのに。

「だって、輝いていて近寄りがたいんだも
ん」

「あたし何も言ってないよ」

「顔にそう書いてあるよ」

「え?うそ~」

 あたしはとっさに顔を隠した。
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