王子様orお姫様 ～お姫様の正体は王子様！？～

「だめなのは知ってたけどこんなに悲し
いなんて思わなかった・・・よ」

　そう言った美里の目からは涙がでてい
た。

「美里・・・」

「みやびごめん、あたしずっとみやびに
嫉妬してた・・・」

　美里は小さな声で言った。

「いいよ」

「これからはみやびを応援するから」

「うん、ありがと・・・！？」

　今なんて！？

　あたしは口をパクパクさせた。

「好きなんでしょ？光のこと」

「何で知ってるの！？」

「分かりやすいもん！みやびは」

　あたしそんなに分かりやすいの？

「今だって思ってること顔に出てるよ」

「嘘！？」

　あたしは顔を手で隠した。

「とにかく頑張ってね！光は意外と鈍い
から言わないと分かんないよ」

　光君って鈍いんだ・・・。

「自分の気持ちにも鈍いんだけどね・・
・」

「？」

　自分の気持ちにも？