王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
「まーとりあえず光の所に行ってき
な!まだ資料室にいると思うから」

「うん分かった、ありがとう美里」

 そう言ってあたしは光君の所へ走った。

 教室の前に着きドアを開けようと手を
伸ばしたがその瞬間、ドアが・・・

 〝ガラッ〟

 光君の手によって開けられた。

「ひ、光君・・・」

「姫野?」

 暗くて光君の顔が見えない。

「何でここに?」

「話まだ途中だったから」

「ああ、そうだったなそれで話って?」

「あのね・・・・」

 あたしは言いかけた時に気づいてしま
った。

 後夜祭一緒に楽しまない?って言おう
としたけどもう時間ないじゃん!!

「あ、あ・・・」

「・・・?」

 只今混乱中・・・。

 そんなあたしに光君は気づいたらしい。

「大丈夫か?」

 と優しく言ってくれた。

「うん」
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