君が好きなんだ
そんなある日。
父親の一言であたしの運命が変わる。
『父さんたち、ドイツに行くことになったんだ。』
『へ?!』
『だから、胡桃には選んで欲しいんだ。ここに残るか、あっちに着いてくるか。』
『あたしは....ここに残りたい....』
『だと思ったよ。でもな、どちらにしろこの家には住めないんだ。ここ、人に貸すことになっちゃったからさ。それにこんな広い家に胡桃1人残すわけにもいかないし。』
『そっか....』
『だから、胡桃には父さんの知り合いの家に住んでもらう。』