空唄 ~君に贈る愛のうた~
…………・・・・・・・・・

花音に気持ち伝えに
絶対、会いに行く。
あの頃は果たすこと
出来なかったから。
約束な。



…………・・・・・・・・・



「遥……」


そこにはしっかりとした字で言葉が書いてあった。



小さな約束。


私が知らない遥が誓った約束。


だけど、


私と遥を結びつけてくれた大切な約束だった。



そして頭の中にある記憶がよみがえってくる。








それは小さい頃、あの事件の前日。






< 129 / 141 >

この作品をシェア

pagetop