空唄 ~君に贈る愛のうた~
―ちりんちりん
「おはよーっ」
涼しげな音がする扉を勢いよく開ける。
「はよっ、花音。今日もよろしくな」
「おー。夏休みに入ったし、がんばっちゃうよぉ」
あれからずっとバイトは続けてる。
おじさんも続けてほしいって言ってくれたし、やってて楽しいから。
「ギターはまだやってんのか?」
最後の客の会計を済まして、コーヒーカップを片付けていると一誠が思い出したようにはなしかけてきた。
「うん、やってるよ」
それまではお兄ちゃんの形見のギターを使ってたけど、はじめてのバイトの給料で自分のギターを買った。
斗真と買いに行った楽器店で、その色に一目惚れして即決。
夏の空に似た、青い青いギター。
自分の進みたいと思った夢の為にも必要なものだと思ったし
それがある意味、けじめだとも思った。
「また聞かせろよな。あっ、結婚式に弾いてもらおうかな」
「いいよ、任せろーう。期待はしないでね」
冗談めかして言ってから、2人で笑いあう。
「おはよーっ」
涼しげな音がする扉を勢いよく開ける。
「はよっ、花音。今日もよろしくな」
「おー。夏休みに入ったし、がんばっちゃうよぉ」
あれからずっとバイトは続けてる。
おじさんも続けてほしいって言ってくれたし、やってて楽しいから。
「ギターはまだやってんのか?」
最後の客の会計を済まして、コーヒーカップを片付けていると一誠が思い出したようにはなしかけてきた。
「うん、やってるよ」
それまではお兄ちゃんの形見のギターを使ってたけど、はじめてのバイトの給料で自分のギターを買った。
斗真と買いに行った楽器店で、その色に一目惚れして即決。
夏の空に似た、青い青いギター。
自分の進みたいと思った夢の為にも必要なものだと思ったし
それがある意味、けじめだとも思った。
「また聞かせろよな。あっ、結婚式に弾いてもらおうかな」
「いいよ、任せろーう。期待はしないでね」
冗談めかして言ってから、2人で笑いあう。