空唄 ~君に贈る愛のうた~
1年前と、なにも変わりなく河原にはよく行っていた。
今日みたいに歌う為、って言うのもあるけど、
実はいちばんは遥に会えそうな気がして……。
気がついたらここに来てるってことも何度もあった。
階段を降りて砂利の上に足を乗せる。
太陽は嫌味なくらい地上を照らしていた。
「前はあんなに嫌いだったのになぁ」
今はそうでもなくなってた。
夏を好きになったから……かもしれない。
「私が夏を好きになった理由を、君に言うと笑われちゃいそう」
なんだか可笑しくて、ひとり苦笑する。
ほんとに簡単な理由すぎて、つくづく自分馬鹿だなと思う。
でも――私にとっては大切だったから。
ギターを出して、コンクリートの上に座る。
ひんやりした感触が心地よかった。
「ねぇ、遥。
私ね、遥の為に歌作ったんだよ。
今から歌うからきいてね」
目を瞑って、君の笑顔を思い出す。
どこに居たって、きっと大丈夫。
私の歌を、今、贈ります。
今日みたいに歌う為、って言うのもあるけど、
実はいちばんは遥に会えそうな気がして……。
気がついたらここに来てるってことも何度もあった。
階段を降りて砂利の上に足を乗せる。
太陽は嫌味なくらい地上を照らしていた。
「前はあんなに嫌いだったのになぁ」
今はそうでもなくなってた。
夏を好きになったから……かもしれない。
「私が夏を好きになった理由を、君に言うと笑われちゃいそう」
なんだか可笑しくて、ひとり苦笑する。
ほんとに簡単な理由すぎて、つくづく自分馬鹿だなと思う。
でも――私にとっては大切だったから。
ギターを出して、コンクリートの上に座る。
ひんやりした感触が心地よかった。
「ねぇ、遥。
私ね、遥の為に歌作ったんだよ。
今から歌うからきいてね」
目を瞑って、君の笑顔を思い出す。
どこに居たって、きっと大丈夫。
私の歌を、今、贈ります。