空唄 ~君に贈る愛のうた~
「いや、夏休みの間何もせずに過ごすのも退屈だろう。それにいい経験になるし。
だから、がんばれよ」

「そうね、和彦さんと一誠くんのところなら安心だしね」


斗真と由紀恵は、声に出して笑いながら他愛もない話をし始めた。


―ふぅ……


なんとなく、心の中でため息をつく。

自分が悪いんだ。

お父さんにお母さんは、ただそんな私を気づかってくれてるだけ。

自分が……








その後、夕食を食べ終えて部屋に戻る頃には20:00を過ぎていた。

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