空唄 ~君に贈る愛のうた~
「はるかくんっ……」


がばっと掛けてある布団とともに起き上がる。

額からつーっと、流れる汗。

荒い呼吸を正すために、一度大きく深呼吸をする。


「はぁー……」


額の汗を拭って、隣に置いてある携帯を手に取る。

それを片手で開けて、時間を見ると『6:23』。


「はやっ。通りで眠いわけだ」


そう言ってから、んーと背伸びをする。


―なんだか目が覚めてしまった。


仕方なしにベッドから出て、カーテンを開ける。

途端、眩しい太陽の光が部屋に射し込んできた。


「……今日も暑くなりそうだな」


一人で呟いて、今見た夢の内容を思い出す。

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