空唄 ~君に贈る愛のうた~
恥ずかしくなり、「あはは……」と乾いた笑いでごまかす。

校長先生は、また長い長い話に戻っていた。

まだ終わらないのか……


「ば~か。花音、恥ずかしい~」


歩美が意地悪そうに笑って、からかう様に言ってきた。


「あゆ、ひどっ!ほんと恥ずかしいのにぃ」

「ごめん、ごめん(笑)
じゃあ、お詫びに今日アイスおごってあげるから」

「まじ?!やた~♪」


素で喜んでいると、また校長先生がこちらを見ている気がしたので
黙り、ぴしっと座る。

それがおかしくて、二人で顔を見合わせてくすくすと笑い合う。





明日から夏休み。

長い様で、短い。

一生忘れられない、夏休みのはじまり。


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