空唄 ~君に贈る愛のうた~
「あ~……うん」

「なんでそんな嫌いなの?」


私が夏を嫌いな理由。

それは、



[おにいちゃん!]



「っ!」


急に頭に激痛が走った。

痛みは頭の中で反響しあって響き、次々とがんがんつく。

花音は我慢出来ずその場にしゃがみこんだ。


「ちょっ、花音だいじょうぶ?!」

「う、ん……へいき」


少しすると痛みはおさまり、鈍くたまに唸るぐらいになった。

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