空唄 ~君に贈る愛のうた~
―どくんっ
自殺って……
「えっ……?」
びっくりして斗真を見つめると、その続きのはなしをしてくれた。
母1人子1人の家庭で、はるかくんのお母さんは朝から晩まで働きづめだった。
元々体が強くないお母さんは、彼が14歳の春、仕事中に倒れそのまま亡くなってしまった。
残されたはるかくんは、いろいろな所でたらい回しされ
彼の顔からは、笑顔が消えていった。
「そんなっ、お父さんは?いるんでしょ?」
そう、身をのりだして斗真にたずねると
「父親は父親で、もう新しい家庭を築いていたらしい。一応来るように説得したらしいけど、はるかくんは断固拒否したみたいだ」
よく聞くと、はるかくんの父親の新しい奥さんは元々浮気相手の女性だったらしく
しかも2人の間には、すでに子どももいた。
そんな所に自分が入っていってはいけない……と、そう思ったんだろう。
なんとなくだけど、わかる気がした。
自殺って……
「えっ……?」
びっくりして斗真を見つめると、その続きのはなしをしてくれた。
母1人子1人の家庭で、はるかくんのお母さんは朝から晩まで働きづめだった。
元々体が強くないお母さんは、彼が14歳の春、仕事中に倒れそのまま亡くなってしまった。
残されたはるかくんは、いろいろな所でたらい回しされ
彼の顔からは、笑顔が消えていった。
「そんなっ、お父さんは?いるんでしょ?」
そう、身をのりだして斗真にたずねると
「父親は父親で、もう新しい家庭を築いていたらしい。一応来るように説得したらしいけど、はるかくんは断固拒否したみたいだ」
よく聞くと、はるかくんの父親の新しい奥さんは元々浮気相手の女性だったらしく
しかも2人の間には、すでに子どももいた。
そんな所に自分が入っていってはいけない……と、そう思ったんだろう。
なんとなくだけど、わかる気がした。