空唄 ~君に贈る愛のうた~
『あぁ~、なんかもっとはなしたくなった。ねっ、あした遊ばない?』
「んー、あしたは……っと」
壁にかけてあるカレンダーを見るとあしたは、
「ごめん。お兄ちゃんの命日だから、無理だぁ」
『あっ、そっか。そう言えば、この時期だったもんね』
―最近確認してなかったけど、もうあしたかぁ~
お兄ちゃんの命日は、いつも以上に発作が起こりやすくなる。
あの事件の時の記憶が、突発的によみがえって……小さい頃は発作が起こる度に泣き叫んでたっけ。
―でも、最近起きてないや。
……なんでだろう?
考えこんで黙ってしまった花音を気づかって、歩美が明るい声で話題をふる。
「あたしね、すきな人できたんだ~」
「ほぉー……って、えっ?!」
「同じバイト先の人で2つ上なんだけど。かっこよくて、すっごい優しいの」
「ちょっ、そう言うはなしは、先にしなさいっ!!(笑)」
そうはなしをする歩美は、表情は見えていなかったけど
きっとすっごくかわいい“女の子”みたいな顔なんだろうな。
「んー、あしたは……っと」
壁にかけてあるカレンダーを見るとあしたは、
「ごめん。お兄ちゃんの命日だから、無理だぁ」
『あっ、そっか。そう言えば、この時期だったもんね』
―最近確認してなかったけど、もうあしたかぁ~
お兄ちゃんの命日は、いつも以上に発作が起こりやすくなる。
あの事件の時の記憶が、突発的によみがえって……小さい頃は発作が起こる度に泣き叫んでたっけ。
―でも、最近起きてないや。
……なんでだろう?
考えこんで黙ってしまった花音を気づかって、歩美が明るい声で話題をふる。
「あたしね、すきな人できたんだ~」
「ほぉー……って、えっ?!」
「同じバイト先の人で2つ上なんだけど。かっこよくて、すっごい優しいの」
「ちょっ、そう言うはなしは、先にしなさいっ!!(笑)」
そうはなしをする歩美は、表情は見えていなかったけど
きっとすっごくかわいい“女の子”みたいな顔なんだろうな。