アナタの全テヲ奪イタクテ
無数ノ線



「はぁ…。」



腕から赤い筋が流れ、痛みに変わる。



いつからか私は腕を切るようになっていた。



悲しみ、辛さ、苦しさ、怒り、寂しさ…
どうしようもない感情が溢れると、
切りたいという衝動にかられる。



私は今日も無数の線をひく───



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