初恋 ―約束。―
「おはよ~夏鈴♪今日も行くの?」
お母さんがルンルンで尋ねてくる。
「うん…行くけど…なにかあったの?」
あたしはお母さんのテンションに疑問を持った。
紅茶を口に含んだ。
「…パパから聞いたわよぉ♥夏鈴が毎日お見舞いに言ってるのって、好きな子なんでしょぉ?めいっぱいおしゃれしていきなさいね♪」
ブッ!!!
あたしは飲みかけていた紅茶を噴き出してしまった。
「あらあらもう!でもそのあわてよう!夏鈴ったら♪もう♪このこの♪」
…あたしはさらにテンションアゲアゲのお母さんを華麗にスルーし、
ふきんを取りに行った。