初恋 ―約束。―
急いでバスに乗り込む。
「あ、夏川さん!おはよう!」
えっ?誰?
「ごめん、僕のこと知らない?」
「…ハイ…すみません」
あたしはまじまじとその人の事を見つめて、
ハッと気がついた。
「生徒…会長…サン?」
「お?分かった?よかったよかった!」
「夏川さん3年の間で有名だよ?可愛いって♪」
あたしは顔がボボっと赤くなるのを感じた。
「かっ…からかわないでくださいっ」
「からかってなんかないよ?僕は本気♪」