初恋 ―約束。―


そんなこんなでお料理すたーーとっ☆




「ハンバーグを作るぞ」


「はいっ!!」


あたしと葉月は手を洗った。


「まず、玉ねぎをみじん切り!」

「はいっ!!」


包丁を手に持った。


あたしは玉ねぎをみじん切りにしようとしたが「ストップ!」と止められてしまった。


「お前それじゃ指切るぞ?こうやって…」


手を猫のように丸めてトントントン…とリズムよく刻み始めた。


「おぉぉ~っ」

「じゃ、次やってみ?」

「…うん!」


トン…トン…トン…トン…


あたしは哀しいぐらいのリズムで刻んだ。


「…遅」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…うぅ…」

「ま、最初はこんなもんなんじゃねーの?別に気にしなくていいよ」



たっぷり10分はかけて玉ねぎを刻んだ。




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