初恋 ―約束。―
「…じゃ焼くか」
「うんっ!」
「ほら、こうやって…」
ぎゅっぎゅっとハンバーグを押して形を整えていく葉月。
葉月が作ったハンバーグはすごくきれいな形で。
「すっごい…!器用~!」
とりあえずあたしも肉を手に取りまとめようとするが、
まとまっても綺麗な楕円形にならない(-_-;)
「ばぁか、こうやるんだよ。真ん中はくぼませてな」
「…はぁい」
ジュー…
「いーにおーい♪」
トテトテとみきがキッチンに入ってきた。
「頑張ったよ!」
「お疲れぇ☆ようし、食べるぞぉ~!」
「食いすぎると太るぞ」
「うるっさいな!夏鈴が作ったものなら大丈夫なの!」