初恋 ―約束。―
「ふぅ!いいの買えたねっ♪」
「ありがとうっ…!!」
「いえいえ♪」
「じゃぁ、ココで解散しよっか…!」
「うん、そうだね!じゃばぃばぃっ☆」
「バイバイ!また明日ね♪」
愛と別れ、一人で少し薄暗い道を歩いていると、「夏鈴…ちゃん?」という声がした。
「…あっ」
先輩だ。
あたしがつきなはした先輩。
丸谷 晋吾先輩。
あたしはなんだか気まずくなって、もじもじしていると、
「…もう暗いし、送るよ?」
「えっ、でもっ…」
「いいから。ほら、荷物貸して」
あたしの持っていたスクバはいとも簡単に奪われてしまった。
「あっ…」
「ほら、重いし。こういうのは男に任せてくれなきゃ困る☆」