初恋 ―約束。―


先輩はなぜかルンルンだ。


「あのせんぱ…「ねぇ、夏鈴ちゃん」



「…はぃ?」


「僕さ、前言ったよね?『本気だよ』って。」


「…///」


「あれ、ホントだから。うちの学年に夏鈴ちゃんの事狙ってるやつだって結構いるよ?」


「…ぇっ」


「…僕も、その一人」



「…!!!!それって…っ」



「そういうこと。はっきり言うね?」


そして、先輩は一呼吸置いてから、




「好きだよ、夏鈴ちゃん」


あたしの耳元で囁いた。




思わず紅くなる頬。

身体が熱くなるのを感じた。







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