初恋 ―約束。―


あぁ…もうだめだぁっ…


そう諦めた瞬間「先輩ぃ?」という半ギレの声が聞こえた。


先輩は閉じていた目を開けてあたしの顎から手を外した。



「…ちっ」

「て…るやく…」


「夏鈴ちゃん、大丈夫?もうだいじょうぶだからね」


そうあたしに優しくいって瑛也君はにこっと笑顔を見せた。


「…!」



あたし、この笑顔知ってる―――!!






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