初恋 ―約束。―
史上最強のヤンキー
あたしはまた泣きながら眠っていた。
いつもより早く目が覚めた。
ふと鏡で自分の顔を見た。
涙の跡がついた頬。
寝ぐせでぐちゃぐちゃの髪。
泣いていたせいか腫れぼったい目。
今日は最悪だと思った。
目を冷やしなんとか腫れを引かせて少しメイクをして髪型を直した。
学校へ向かった。
学校に着いた。
グイッと誰かに腕を掴まれた。
ただ、男だということだけ分かった。
「いやぁっ!離して!!」
あたしが叫ぶけど、朝早い学校には誰もいない。