初恋 ―約束。―

「葉月!!」

「あ、夏鈴」

「……あの、体育の時…ありがとう!」

「!」

「嬉しかった」

「べつに…」

葉月はそこで一度言葉を切った。

「お前がバカなだけだろ。ったく、どんだけ怒られたか…」

「…ぇ」

「ほんっと、ドジな」

あたしは謝りに来たのにキレてしまった。

「葉月のバカっ!!そこまで言わなくても良いじゃん!!」


バカバカバカバカ!!

最悪…


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