初恋 ―約束。―


走ってみきのもとへと向かうと、あたしは息を切らしながらさっきのことを話した。


「…ははっ」

「み、みきっ?」

「ばっか!嬉しかったとか言われたら照れるに決まってんじゃーん(笑」

「て、照れ…?」

「葉月ってさ、突っ張ってんけどホントはだれよりも純情なの!分かる?」

「…はぁ」

「だから、もう一回謝っておいで?(笑」


ニヤニヤすんのやめろよぉ!みきぃ~~~!!


「・・・ん」






「あーもーっ、あんな別れ方したのにもう一回謝るとか無理無理~~!!」


廊下にあたしの声が響く。

…。




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