初恋 ―約束。―

一緒に教室に帰ってきたあたしと葉月を見て、みきは嬉しそうな顔をした。


「よかったね」

「うん！」




「…夏鈴ちゃんと仲直りしたんだ？」

「あぁ…てか別にケンカしてねぇけどさ」

「ふーん…。」

「なんだよ瑛也、嬉しくなさそうだな」

「…別に」

なんか険悪…。なんで？


「…愛には悪いけどさ、絶対瑛也くん…夏鈴のこと好きだよ」

こそっとみきがあたしの耳元で囁いた。

「えっ！？///そ、そんなことないってっ！」

「あるの！…ずっとみてたら分かるんだから…」

「え？ごめん、もう一回」

「…言わない！」

「えー！」

「言わないったらいわないっ」



なんか、みき怒ってる？ていうか、泣いて…

「みき、なんで泣いて…」

「…ごめん！ちょっと一人にして！」


みきはタタタ…とどこかに走って行ってしまった。